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6月16日 ありがとうございました!!昨日武庫川・大岡サロンでのコンサートには、会場いっぱいのお客様に来ていただき、無事会を終えることができました。
暑い中お運び頂き、最後まで温かい拍手をして下さった皆様、どうもありがとうございました。
このサロンコンサートでは、曲紹介はもちろんの事ちょっとしたお話を挟みながら会を進めて行くのが特色です。今回はソロやトリオやデュオや、色々な編成で出たり入ったりという趣向だったので、頭の中で色々なことが整理されないまま、開始時間に。いつも母に「貴方のトークは『えー』が多い。」と言われていたので気をつけようとは思っていたものの、結局「えー、皆様今日は…」「えー、次に演奏しますのは…」といった調子で始まってしまいました。
演奏の合間のトークで、お話しようと思って忘れてしまった演奏中のハプニングをひとつ。
この日のコンサートはハイドンのピアノ三重奏曲「ジプシー風」で始まりました。その第1楽章の冒頭を弾き始めたとたん、右目に違和感が…。どうやらゴミが入ったようでハードコンタクトレンズを装用している私にとって、これはかなりのピンチです。なるべく弾きながら瞬きをたくさんしてみたのですが、中々違和感と痛みはとれず、予想通り目にはじわじわと涙が溜まってきました。楽章の中ほどになると、涙はつーっと頬を伝い、鼻もぐずぐずし始めました。このハイドンのトリオは、特にバイオリンもピアノパートも全く休む所がなく、涙をぬぐう暇すらありません。
普通のコンサートホールのステージであれば、お客様との距離もある程度あるので、あまり見えないかなと思うのですが、この日のサロンでは最前列との距離は本当に近く、もちろん私が必死で不自然にぱちぱち瞬きをしている様子や、見る見るうちに目が充血して、終には泣いてる様子もかなりはっきり見られていたのではと思います。
1楽章はそのままとりあえず弾き続け、2楽章に移る前に涙をとりあえずぬぐって鼻をすすって…
無事残りは演奏できました。
実は、私は目に関するアクシデントは結構多く、一番多いのは演奏中に額の汗が目に入るパターン。私は汗かきの上、こればっかりは予防法がないので、額に汗を感じると、実はひやひやしながら演奏していたりします。 6月11日 6月14日のサロンコンサート今回は短い曲をたくさん詰め込んだプログラムになっています。
ハイドン:ピアノ三重奏曲「ジプシー風」
リスト:バラード2番 (ピアノ・鈴木華重子さん)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 より(チェロ・エフゲニー・オーソーキン)
シューマン:3つのロマンス(チェロ&ピアノ)
休憩
バッハ:無伴奏バイオリンパルティータより
イザイ:こどもの夢
ウィニアフスキー:オベルタス(バイオリン&ピアノ)
シューベルト:アルペジオーネソナタ(チェロ&ピアノ)
最後は3人で何曲か皆様におなじみの曲を演奏いたします。
↓コンサート会場詳細・問い合わせなど↓
6月3日 英国王立音楽検定先週と今週の二回わたって、通訳のお仕事をしてきました。 依頼されるのはもちろん音楽関係の通訳なのですが、今回は東京で行われた英国王立音楽検定の説明会と試験の通訳。 まだまだ演奏経験に比べて浅いので、毎回逃げ出したくなる程ドキドキするのですが…。 英国王立音楽検定とは文字通り、「イギリスで行われている音楽の試験」。「王立」は「英国」とほぼ同義語と言って良いほど、イギリス産のものにはつきものですが、もちろん王立であれば由緒正しいと言う事です。 イギリスに長かった私が、知ってはいたものの何故だかあまり縁のなかった王立音楽検定ですが、今回通訳をさせて頂くに当たって、色々な角度から音楽や楽器を学ぶ事を考えるきっかけにもなりました。例えば王立音楽検定では、楽器の楽曲を演奏する試験と合わせて、初見やオーラルテストもあるのですが、難しいグレードになると「私でも無理かも…」というような問題がでたりします。正確に言うと「無理」なのではなく、「そういう角度でとらえたことなかった!」という感じなのです。 その感じは、ギルドホール音楽院に留学した際に感じた、音やリズムを頭で整理しながら学ぶのではなく、感覚で覚えていくやり方が重視されるという点で、私にとってこれからも考えていきたいテーマでした。 今日、実際試験にこられた受験者の方々は、小学校低学年ぐらいのお子さんから社会人まで様々。特に大人は皆さん一様に緊張されていて、こちらまでその緊張が痛い程伝わってきます。一方子供の方が試験そのものををあっけらかんと楽しんでる様子。自分自身と照らし合わせてみて、このボーダーラインはいつ頃だったのだろうと思うのでした。 5月23日 久々のHPAC今週は久々のHPACこと兵庫芸術文化センターでの公演に参加しています。
このオーケストラの開設時のメンバーとして2005年から2年間在籍していましたが、しばらく離れた後久々に帰ってきてみるとあらゆる事が懐かしくもあり、同時にしばらく離れていたのにそんな感じがしないような不思議な感じが。私と同時期に入団したコアメンバー1期生もまだ少し残っていて、楽屋トークも楽しく、舞台裏のスタッフさんにも懐かしい顔が…。
今回のプログラムはモーツァルト33番、シューベルト、シューマンの3番交響曲。指揮は金聖響氏。ノンビブラート奏法を徹底して、和音の移り変わりやフレージングなどに細かく神経がいきわたるように自然にオーケストラを導いていく感じは、リハーサルをしていて気持ちのいいものでした。文字通り、「導いていく」という感じで、リハーサル中ほとんど笑顔やジョーク交じりのリラックスした雰囲気。コンサート演奏中もそのいい雰囲気を残したまま音楽に集中。
とはいえ、シューマンもシューベルトも、なんでこんな書き方??というようなバイオリ二ストには嫌な音やリズムの並びが多く、なかなか手に馴染まなくてリハーサル初日は苦労しましたが、なんとか本番には間に合いました。
なにより、このインフルエンザ流行のニュースの中、しかも兵庫でたくさんの感染者が出て色々なところが封鎖や自粛をしている中、木曜日の公開リハーサル、金曜日昼公演、そして今日の土曜日の公演全て、ホールいっぱいのお客様が暖かい拍手で迎えてくださる、この芸文オケは本当に幸せな場所だなと感じました。演奏後の鳴り止まない拍手を栄養にまた明日からも頑張ろうと心から思うのでした。
5月9日 日本に帰って来ました!またしばらく更新があいてしまいました。
先日日本に帰って来たのですが、その準備や片付けなどにも追われ、気づけばもう5月。
京都は新緑が爽やかで、過ごしやすく街には観光客が文字通りあふれ返っています。
ブログにもあるように、イギリスで、この1年半充実した演奏活動を送っていたのですが、日本での暮らしが忘れられず帰って来てしまいました。イギリスでも演奏活動が基盤に乗り始めていたので、迷うこともあったのですが、高校を卒業して以来、ほとんどをロンドンで生活をしてきた私にとって、今回初めて日本での演奏活動や暮らし、人との関わりあいに自分の中で大切にしたいものがあることを感じ、京都に戻ることにしました。
というわけで、また幅広く活動していきますので、皆様ご支援のほど宜しくお願いします!
たちまちですが、6月14日にサロンコンサート協会さん主催でコンサートがあります。
関西で大活躍のピアニスト鈴木華重子さんと、パートナーであるチェリスト、エフゲニー・オーソーキンとともに、ハイドンのピアノ三重奏曲、バイオリン&チェロの名曲の数々を取り入れた楽しいプログラムになっています。是非お運び下さい。皆様にお会いできるの楽しみにしています。 2月7日 2008年 10月 王立リバプール響今回のリバプール響は、現代曲を中心にしたプログラムでした。中でも、一番楽しみにしていたのが、イギリス若手ビオラ奏者で今最も活躍しているローレンス・パウワーとの共演。曲はハンガリーの作曲家ミクロス・ローザによるビオラ協奏曲。映画音楽の分野で有名な作曲家だそうです。譜面では一見ややこしそうなリズムパターンが、なれてくると段々病みつきになってくる感じや、初めて聞いたのにすんなりと耳になじむメロディーラインなどが、なるほど映画音楽っぽい…。
何よりも、圧巻だったのがパウワーの音楽性。自由奔放に弾いている様に聴こえて、きっちりとオーケストラの伴奏の枠にははまっているところや、ビオラという楽器の音色をもはや超えていて、進行している音楽の一部として存在する彼の「声」、そして楽器をそこまで弾きこなせる技巧の高さに感動でした。
リバプールは、ロンドンから電車でおよそ2時間半ほど。当然、リハーサル期間中や本番の後などはロンドンに帰れる時間ではないので、泊りでの仕事になります。こちらのオーケストラでよくあるのが、プライベートでB&Bをやっている人たちを紹介してくれるパターン。ホテルより経済的なのと、他のプレーヤーも泊ってたりして交流ができたりするのがいいところだったりします。今回の滞在で、お世話になったのはローズマリーさんというおばあちゃんのおうち。なんと、93歳で一人暮らし。数年前に他界された旦那様が、かつてリバプール響の首席ビオラ奏者だったこともあり、遠方からオーディションやコンサートのためにリバプールへ来る音楽家のために、部屋を貸しています。彼女自身もなんと現役でピアノを教えていたりします(!)。彼女の旦那様やリバプール饗との昔話を聞きながら、リバプール滞在のひとときを過ごしました。 1月27日 2008年 10月 ノーザン・シンフォニア 湖水地方この夏は特に冷夏だったこともあり、夏らしい夏を迎えぬまま、イギリスは秋。日が落ちるのも早くなり、街にはもう分厚いコートを着込んだ人ばかりです。
ニューカッスルまでの3時間の電車の旅は、窓からの景色が楽しみのひとつでもあります。なだらかな丘が続く中、羊や馬たちがのんびりしている様子や、自然林の美しさなど、いつまで見ていても飽きない景色が続きます。後にまた書きますが、ボーンマスやブライトンなど南へ行く旅とはまた違い、やはり南へ行けば行くほど海は近くなり、バカンス地特有の開放的な雰囲気が感じられますが、個人的には秋や冬の少ししまった空気の中での、北の景色のほうが好きだったりします。
今回の公演は、Keswick とDewsbury。特に湖水地方にあるKeswickでは、イギリスではあまりみることができない山が、ところどころほんのりと紅く色づいていて、イギリスでは短い貴重な秋を感じることができました。
とはいえ、リハーサルが終って、本番までの休憩時間にはもう、ほぼ日も落ちて薄暗く、気温も落ちてきてあまりからだが冷えるのも良くないので、ホールの周りを少し散策するぐらいにしたのですが、なんとオーケストラのメンバーのバイオリニストがホール横にある湖にダイブ!!
もちろん、最初から泳ぐつもりでそれ相応の用意をしてきていたようですが(用意といっても、水泳用キャップとトランクス一枚ですが)、でも、水温は絶対10度以下、日も暮れかけていて、特に温泉やサウナがあるわけでもない、しかも本番前に?!
彼は時々寒中水泳をやるようで、この日もそれを楽しみにこの公演に来たようでした。もちろん、本番前ステージ裏にはタキシードを着て震えながら紅茶を飲んでる姿が…。当たり前だろう、と皆にいわれつつでも、本人はなぜかご満悦の様子で、本番にのぞんでいました。 1月23日 2008年 9月 ロイヤル・フィル9月14日、(第2週目の日曜日)ロンドンのアルバートホールで夏中行われていた、BBCプロムスの最終日でした。それにあわせて、他の場所でも今夏最後の野外コンサートが行われます。
私が参加したのは、ロンドン東部の公園で開かれたロイヤルフィルの公演。プログラムは、おおよそ他の公演と一緒でしたが、さすがにロイヤル(王立)というところは、ケータリングの豪華さでした。リハーサルが終ってから、本番までの間、演奏者用テントには、美味しそうなイギリス料理(注・「美味しそうな」「イギリス料理」がどのようなものかは、またその内書きます。)が次々に並び、デザートはもちろんワインやシャンパンまで…。日本では、演奏前に一杯なんて!と非難ごうごうでしょうが、割合こちらでは、本番前に軽くパブで一杯という奏者もいて、最初はびっくりしていました。私は怖くてできないのと、本番後にとっておきたい(?)のとでしませんが、特にこういうお祭り系のコンサートでは奏者もその雰囲気を楽しまなくちゃ、という感じは好きです。
この日も、やはり「威風堂々」で締めくくりです。8月終わりからもうすっかり秋っぽい気候になっていたので、当然この日の夜も信じられないほど寒く、目の前に振られているたくさんのイギリス国旗を見ながら、「そもそも、こんな気候の国で誰が、こんな野外コンサートの伝統をつくったんだ!30年前が今より暖かかった訳でもないだろうし…。」と友人のバイオリニストが言っていたのを思い出していました。たしかに…でも、そこがイギリスっぽいな、とも思ったりして。 1月22日 2008年 7月 野外コンサートイギリスの夏は、太陽がさんさんと一日中照っている日は少なく、朝起きて「お、いいお天気。」と思っても、昼ごろには雲が空を覆い、夕方ごろには強い風と雨がぱらぱらなんて日が、一番イギリスらしい「夏日」かもしれません。ウィンブルドンのテニスマッチの中継などでも、しばしば雨で中断するシーンをみかけますが、だからこそ日が出ている間は、皆いそいそと屋外のカフェやレストランに出かけたり、公園の芝生やベンチなどで日光浴に精を出したりしています。
イギリスでは夏と言えば野外コンサート、というぐらい、オーケストラのコンサートがあちこちで開かれます。ロンドン市内だとハイドパークなどの公園で行われますが、郊外になるとイギリスの伝統ある貴族や皇族の広大な敷地の一部をその日だけ一般公開して、オーケストラが演奏する特設ステージ&テントをはり、屋台などもでてほぼお祭りに近い感じで、夏の夜のひとときを楽しみます。
ですが、冒頭に書いたように、決して雨や風と無縁の土地ではないので、リハーサル中はおろかコンサート時でさえ、雨が降り出したり、風で楽譜が飛びそうになったりと言うことも、ほぼ毎回おこります。舞台上の譜面台には、最低4,5個の洗濯バサミが待機しており、はたして演奏している時間と楽譜を譜面台に固定している時間とどちらが長いんだ?ということもよくあります。こういう野外コンサートは、交響曲を1曲弾くと言うような、プログラムはまずなく、クラシックの中でもポピュラーな短い曲を次から次へとたくさん演奏するので、譜面台の上にはぺらぺらのコピー譜がいっぱい。それを次から次へと床に落としていきながら(笑)、弾いていることもあります。
そんな、夏の演奏会の中でも、印象的だったのは日本でも「アメージング・グレイス」で一躍有名になったヘイリー・ウェステンラの歌声。ほぼ毎週色々な土地へ、野外コンサートにまわっていたので、その日のソリストの名前やプログラムをリハーサル前に見ることはあまりなく、いつものように出てきたソリストに合わせて曲の冒頭を演奏し始めたのですが、次いで出てきた彼女の歌声に、思わず顔を上げてしまいました。「天使の声」って、こういうことを言うんだろうなというぐらい、彼女が発する一音一音が透明で美しく、ずっと聴いていたいなというような歌声でした。
コンサートの締めくくりは、もちろんエルガーの「威風堂々」。この曲になるとお客さんが皆立ち上がって、イギリスの旗をふり始めます。外国人の私にとっては、少し異様な光景ではありますが、どうやらこれをしたいがために、今日来たんだろうなと言うぐらいの盛り上がりようです。
それにしても、夜10時ぐらいまで続くこの野外コンサート、後半になってくると本当に寒い…。皆ブーツを履いてきたり、黒いセーターやマフラーぐるぐる巻いて、なんとか寒さをしのぎながら演奏します。私は、日本から持ってきていたカイロが大活躍でした…。
1月21日 2008年6月 ノーザンシンフォニア(ニューカッスル・アポン・タイン)ロンドンから電車で、北へ3時間。スコットランドに程近いこの都市は、北部イングランド最大の都市であり、イギリスの中でも有数の美しい景観の街としても有名です。大きな建造物が立ち並ぶロンドンとは全く違う、どちらかと言うと西ヨーロッパの古い都市を思わせるような、小さなつくりの伝統的な建造物がひしめき合うような街です。市内を流れるタイン川に、たくさんの橋がかかっており、その橋の袂のひとつにザ・セイジ・ゲーツヘッド(http://en.wikipedia.org/wiki/The_Sage_Gateshead)という、総合芸術ホールがあります。シルバーの屋根が楕円のうねったドーム状に形作られていて歴史的建造物が多いこの街では、ひときわ目立っています。
ここのレジデンシャル・オーケストラとして、ノーザンシンフォニアが活躍しています。小規模の室内オーケストラのサイズですが、そのレパートリーは幅広く、バロックからロマン派、コンテンポラリーまで弾きこなしてしまう団体です。今回は、従来のプログラムより少しくだけた感じの「フランク・シナトラ・クラシック」という演奏会に参加してきました。文字通り、シナトラの名曲をオーケストラに編曲し、歌手と共に演奏するという演奏会なのですが、アンサンブル力がずば抜けていて、センスのいいプレーヤーが集まっているこのオーケストラでは、こんなライトクラシックなコンサートもいい意味で気が抜けず、でもどの曲も楽しみながら演奏してきました。
2008年5月 王立リバプール響リバプールと聞くと、日本だけでなく世界的にもサッカーのイメージが強いようですが、ここ王立リバプール響はイギリス国内でも有数の歴史あるオーケストラとして、イギリス北西部の人々に愛されています。
ここの首席指揮者は、リバプール響165年の歴史上最も若く就任したワシリー・ペトレンコ。リバプールの駅に着くと、真っ先に彼の大きなポスターが目に入るほど、リバプールの顔になっている感じです。
5月に2回、リバプール響の演奏に参加してきました。一つ目は、日本でも人気のバリトン歌手ブリン・ターフェルが、ワーグナーやベルディなどのオペラ曲に加えて彼の出身地ウェールズ地方の民謡を披露したファミリーコンサート。終始彼の歌声に観客がうっとりとした表情で、かつ盛大な拍手に包まれた演奏会でした。
ターフェルがギルドホール音楽院の出身というのもあって、数年前私が在籍していた時期に、ロンドンで大学生オーケストラの公演にターフェルがゲスト出演して、共演(?)をしていたのですが、以来、生で聴くそして、見る(?)ターフェルはやはりものすごい迫力。1000人以上入るホールも彼のひと声で揺れてしまうのでは、と思うほどの声量とその存在感でした。
隣で弾いていた同じ年ぐらいのバイオリニストがコンサート前に、「シュレックって映画見たことある?」と、私の耳元にささやきました。
ファンの方には申し訳ないですが、それを思い出しては、演奏中に噴出しそうになるほど、ちょっと似てるんです…見ようによっては…。ちょっとだけ…。
2つ目の公演は、イギリス人ピアニスト、ポール・ルイスとの共演。ベートーベン3番の繊細で真摯な演奏に心打たれつつ、彼のもつ透き通るような音色がステージ上でかいまみれる彼自身の瞳の美しさと同じだったのが印象的でした。
後半のプログラムはマーラー交響曲5番。
ペトレンコがリハーサルで、終始妥協することなく弦にも管にも細かい指示を出し、緻密なリハーサルを積み上げた結果、緊張感のある演奏に仕上がってた気がします。もちろん、この伝統あるオーケストラには30年近く在籍するメンバーもたくさんいますし、この曲を何十回も演奏してきたはずですが、そうした伝統に加えて、ペトレンコが自分の手で作り上げたいという意思がすごく伝わったリハーサルでした。
2009年1月 お久しぶりです。また書きます。最後にブログを更新したのが、おそらく1年以上前と言う感じでしょうか、落ち着いたら書こう書こうと思いながら、あっという間に2008年を通り過ぎてしまいました。
2007年末に拠点をイギリスに移し、充電期間と準備期間を経て、2008年春にこちらでの刺激的な音楽生活が始まりました。
現在、住居はロンドンにありますが、文字通りイギリス国内を北へ南へ、東へ西へと色々な土地で、色々な団体で演奏しています。一部ではありますが、これから少しずつその様子を綴っていきたいと思っています。
イギリス、特にロンドンには学生時代に7年住んでいたこともあって、やはり帰ってきた最初の数週間は懐かしい気持ちでいっぱいでした。目に入る風景がひとつひとつ懐かしく、スーパーに並ぶ食品のパッケージすら、テレビから流れてくるバラエティーのコメンテーターのハイテンションぶりにも、久しぶりに食べるチェーン店のサンドイッチにも、いちいち「あー、これこれ…」となぜか心が浮きだってしまう日々でした。
とはいえ、浮きだっている暇もあまりなく、自分が感じる、自分がこうであって欲しいと感じる音楽を求めて、イギリスでの音楽生活が始まりました。 1月21日 ありがとうございました!!今日の京都は雪との予報。ロンドンとさして気温は変らないはずなのに、なぜか寒く感じる京都。こんな大きな本番の日に雪なんて…と思っていましたが、結局は雨。尚、悪し…。 そんな中、1600人あまりのお客様が今日の演奏会に足を運んでくださり、京都コンサートホールいっぱいの温かい雰囲気の中、大曲シベリウスを演奏してきました。 今回2度目となる指揮者の高谷さんは高校時代の先輩、そして初競演となる京都市民管弦楽団の皆さんの中には、賛助出演でファゴットの仙崎先生が!! 京都コンサートホールでのソロの本番は高校の卒業演奏会以来と前回のブログに書きましたが、実はその演奏後、仙崎先生が声をかけてくださっていたのを、10年たった今でも鮮明に覚えていて、今回のこのお話をいただいたときに、そんなことをふと思い出したりしていたのでした。 そして、オーケストラとのリハーサルの初日。オケの中にその仙崎先生がいらっしゃるじゃないですか…!なんとなく、一人で感慨深くなったりしていたのでした。おかげで心強いサポートを感じつつ演奏することができました。 京都市民管弦楽団の皆さんも終始温かくサポートしてくださり、皆さんからひしひしと伝わってくる演奏会や音楽への熱い思いを受けて、本番までいいテンションで一緒に向かうことができたと思います。そして、ポジティブなオーラで本当に支えてくれた高谷さんに感謝!私の緊張や不安をことごとく、消し去ってくれました。 また共演できる日を楽しみにしています。 やはり地元というだけあって、たくさんの方からうれしい感想を寄せていただき、幸せな充実感とともに今日を終えることができそうです。
1月19日 久々の更新です。半年振りの更新です。
兵庫からロンドンへの引越しや、向こうでのインターネット設定などに時間がかかり(まだ、インターネット接続できてません、ちなみに…。)
あっという間に、半年たってしまいました。
去年8月末に兵庫芸術文化センターを退団し、しばらく日本でソロ活動や室内楽、初挑戦の通訳のお仕事などをして、11月にロンドンへ。
7年住んでいた場所とはいえ、2年ぶりなので、いろいろな都合を思い出すまでにしばらく時間もかかり、引越し疲れからか大風邪を2度ひいてしまいました。
そうこうしている間に、クリスマスとお正月が通過していき、京都での本番のために再び日本へ。
京都コンサートホールでのソロの演奏は高校の卒業演奏会以来。どんな感じだったかもあまり覚えていないので、ちょっとどきどきしていますが、大いに楽しんで演奏したいと思います。 8月5日 兵庫芸文オケ オペラ 「魔笛」7月からリハーサルをはじめた兵庫芸文オケでのオペラ「魔笛」が、今日公演8日目にして千秋楽を迎えました。
劇中舞台上では、本物の水や火、ニワトリ(!)を使ったり、緑や花の匂いを会場に流す特殊効果や、元気でかわいい子供のキャストたち、そして数々のコミカルなダンスや演出も盛り込まれ、文字通りエンターテイメントなステージでした。
全日程とおして素晴らしいキャストの皆さんと共演でき、エキサイティングな日々でもありました。
今日、千秋楽のカーテンコール最後にはオーケストラメンバーも舞台に上がってお客様にご挨拶、そのままステージ上で皆で乾杯!という普段はあまりできない経験もおまけとしてついてきました。
モノスタトスを演じたフランソワと、パパゲーノ役のヨーゼフと写真を撮ってもらいました。この二人だけでなく、他の歌手の皆さんからも、その歌声や演技、作品に向けての集中力から、たくさんのインスピレーションをもらえた気がします。
そして、この「魔笛」に集約されたモーツァルトの素晴らしさに加えて、自分のモーツァルトへの思いの深さも再認識しつつ、今日までの本番を無事終えることができてほっとしています。
それにしても、オーケストラピットで弾いているだけだと、舞台を全部見れているわけではありません。気になるシーンの途中でたいてい音楽がばばーんと入ってきたり、大事な場面でアリアが始まったりするものです。なので、8日間のリハーサル、8回の本番を終えても尚、「あれは結局どうなったんだろう」と気になっているシーンがあります。DVDでもでないかなと、ちょっと思ったりして…。
7月10日 ひとやすみ。先日のピアジュリアンでのコンサートを無事終えました。フルートのニコリーヌと、この3ヶ月間たくさんの演奏会を経験し、色々なものを分け合うことができた気がします。
そして…しばらく少しソロ活動をお休みして、この夏の兵庫でのオペラ公演と自分の充電期間として過ごします。
毎月のように色々な演奏会への出演機会を頂き、オーケストラの仕事と両立して忙しくしてきましたが、最近、もう少し演奏家としての基礎体力をあげたい…そう思うようになってきました。少し自分の演奏家体力(?)を物足りなく感じるようになってきた…という感じです。
演奏経験をすればするほど、自分自身への要求は高まりますし、それを思うほど満たせていない自分が歯がゆくもあり、仕事や生活の面で大きな変化を迎えるこの秋に向けて、すこし体力(?)を蓄えておきたいなと思っています。蓄えたいのは、もちろん音楽性と技術。
どのように鍛えるかは、まだ思案中ですが。
秋には3日間連続のリサイタルや、2年ぶりの長岡京室内アンサンブル公演、そして来年1月には京都でのシベリウスのヴァイオリン協奏曲の演奏が決まっています。
ひとつひとつの本番で、よりいい質の音楽をお届けできるように、この夏を有意義に過ごしたいと思っています。
7月2日 今年で3年目。昨日は京都教育大オーケストラの弦コーチングに行ってきました。
3年前にコンチェルト競演をさせていただいたのがきっかけで、月に1度ほど京都・藤森のキャンパスまで弦セクションのレッスンに行っています。
大学に入って楽器をはじめて持った学生も、小さい頃から楽器は触ってきたけれど…という学生も、毎週1,2二度自主的に集まって、11月の定期演奏会に向けて練習を重ねています。大学内のオーケストラですから、メンバーは毎年ちょっとずつ替わるのですが、どの年も全くかわらないみんなの集中力には本当に驚かされます。
お互いを聴きあう事や音色を感じ取ることの大事さを伝えるのが、私の使命だと思ってるのですが、時々説明が少し難しすぎたかなと思うこともあります。でも、皆熱心に取り組んでくれて、わからなければ休憩中に質問にきたり、一生懸命自分で練習していたりと、本当に感心しっぱなしの3時間です。
3年目ともなると、だいぶレッスンの運び方もわかってきたのですが、やはり一番最初の年はどこから組み立てていこうかと、悩んだこともありました。
何より、このオーケストラの素晴らしいところは、皆が自主的に真剣にそして熱心に、1年に1度の演奏会に向けて準備をしていること。
その大きなゴールに向かって、最大限のサポートをしてあげればいいんだと気づいたとき、色々な悩みが解けた気がします。
プロである私は、年に何度も本番を向かえる訳ですが、やはりひとつひとつのステージを彼らのような気持ちで臨まなければと、改めて思わされたりします。
6月6日 今年も高台寺で。今年も高台寺音楽祭に出演してきました。
今回で3回目の出演となります。夕方の一般拝観が終わった後、コンサートに来られるお客様だけにゆっくりとお庭やお寺の建物と、音楽をたのしんでもらおうというこの企画、毎回私自身もとても楽しみにしています。
今年は、最近よく一緒に演奏しているフルートのニコリーヌ・ピエルーさんとビオラの神田藍ちゃん、そして、長岡京室内アンサンブルなどで一緒に演奏してきたチェロの佐藤禎さんと、モーツァルトのフルート四重奏曲、ハイドンやベートーベンの室内楽作品をお届けしてきました。
高台寺に4時ごろに集合した後、企画を担当している方がお庭や建物を案内してくださり、お寺の裏山などへちょっとしたお散歩。緑に囲まれているというだけで、こんなにリラックスできるものなんだと、お庭を歩きながら感じ、こんなひと時を嬉しく思いました。
そして、例年どおり蚊に刺されながらのリハーサル。ストッキングをはいていても、おかまいなしの蚊にしっかり数箇所かまれました。
リハーサル中にニコリーヌが「今日私のテンポすごくゆっくりだよね?」と。リハーサルだから慎重に演奏しているのかなと思っていましたが、確かに今日はいつもよりゆったりめ…。「こんな気持ちのいい雰囲気についついリラックスしちゃって…。」とも。
そして、本番。お客様にとっては、心地いい本殿を吹き抜ける風が、奏者にはちょっとしたトラブルに…!室内のコンサートホールでは起こり得ないことですが、演奏中に強く吹いた風が、皆の楽譜をぺらぺらとめくってしまって、演奏不能になるハプニングも。
そんな中皆なんとか集中力を保って、無事終演。
高台寺から祇園の界隈へぬけ、皆で打ち上げ場所を探していると、ニコリーヌが「この辺でいい居酒屋さんがあったはず!」と。ウロウロ探し始めるニコリーヌ、「え、この辺に私達が入れるようなお店があるの?」と不安げな私達…。
「大丈夫。先週見つけたばっかりだから。」と、自身ありげな彼女と「本当に??」と半信半疑な私達。
しばらく私達と縁遠そうなお店やバーなどの通りをぬけ、「ここ!!」と彼女が誇らしげに指差した先には、祇園では逆に不自然な程庶民的な感じの居酒屋さん。
皆でおいしく楽しく打ち上げました!
5月30日 ロンドン先週7日間ロンドンに行って来ました! 「行って来た」というより、「里帰りしてきた」という感覚に近いぐらい、大学時代をすごした土地というのは言葉にあらわせないような思いがあります。 滞在していたのは、ロンドン中心部ですが、やや北のほうにあるHampstead(ハムステッド)というエリア。大学時代の友達が下宿していたお家に宿泊させてもらっていたのですが、そんな縁でもなければ、住むことはおろか泊まることもできないぐらい、Poshなエリアです。(いわゆる、高級住宅街ですね。)古い家並みが、ちゃんと手入れしてあり、季節の花が玄関先にほころんでいるのを見ているだけで、気持ちがうるおいます。近くにHampstead Heathという、自然の林や丘で成り立っている自然公園があり、毎日のようにそこでぼーっとしてきました。 日本にいると、なかなか「ぼーっと」する機会はないもので、こんなに「ぼーっと」できたんだ、と嬉しくなってしまいました…。 ロンドンにしては珍しく7日間滞在したうち、雨の日はなんと1日だけ!これは、7年余りの私のロンドン在住経験でも、珍しいといえると思います。そのおかげで、まだ5月なのに真夏のような暑さになる日もありました。でも、ロンドンっ子は、この好天気が珍しく、もったいないとさえ感じてしまうので、みんないっせいに外にでて、公園やカフェやレストランのテラスなどで過ごします。 公園のほかには、Victria&Albert(ビクトリア・アルバート) 美術館やWigmore(ウィグモア)ホールなどに足を運び、有意義な時間を過ごしました。 ロンドンの街角のさりげないひとうひとつの風景に、心が弾みそして弛み、そして旅行者ゆえの特権(?)、携帯やテレビやインターネットなどに束縛されることのないこの7日間は、頭の中をからっぽにして過ごせた、いわば頭のデトックスをしてるような時間でした。
5月13日 今月のピアジュリアン
今回ピアノの松本光史さんとは初共演でしたが、リハーサルも本番もおだやかな人柄と美しい音色で楽しく演奏させていただきました。 文字通り「バー」ですから、お客様はお酒や食事を楽しみながらのコンサートです。今回で、5度目の出演になるのでさすがに過度に緊張することもなくなりました。終演後の「一杯」を密かに楽しみにしながら(?!)…。 終演後はバーのスタッフさんにウィスキーの話を聞かせてもらったり、シェフさんの新作サラダを試食させてもらったりして、リラックスした時間を過ごし、おいしい「一杯」を頂きました。 次回は6月5日です。クラリネットの上田浩子さんと、ピアノの藤井快哉さんとの共演です。バルトーク、ミヨーと普段なかなか聞けない室内楽作品を取り上げます。お楽しみに!
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