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    February 07

    2008年 10月 王立リバプール響

    今回のリバプール響は、現代曲を中心にしたプログラムでした。中でも、一番楽しみにしていたのが、イギリス若手ビオラ奏者で今最も活躍しているローレンス・パウワーとの共演。曲はハンガリーの作曲家ミクロス・ローザによるビオラ協奏曲。映画音楽の分野で有名な作曲家だそうです。譜面では一見ややこしそうなリズムパターンが、なれてくると段々病みつきになってくる感じや、初めて聞いたのにすんなりと耳になじむメロディーラインなどが、なるほど映画音楽っぽい…。
     
    何よりも、圧巻だったのがパウワーの音楽性。自由奔放に弾いている様に聴こえて、きっちりとオーケストラの伴奏の枠にははまっているところや、ビオラという楽器の音色をもはや超えていて、進行している音楽の一部として存在する彼の「声」、そして楽器をそこまで弾きこなせる技巧の高さに感動でした。
     
    リバプールは、ロンドンから電車でおよそ2時間半ほど。当然、リハーサル期間中や本番の後などはロンドンに帰れる時間ではないので、泊りでの仕事になります。こちらのオーケストラでよくあるのが、プライベートでB&Bをやっている人たちを紹介してくれるパターン。ホテルより経済的なのと、他のプレーヤーも泊ってたりして交流ができたりするのがいいところだったりします。今回の滞在で、お世話になったのはローズマリーさんというおばあちゃんのおうち。なんと、93歳で一人暮らし。数年前に他界された旦那様が、かつてリバプール響の首席ビオラ奏者だったこともあり、遠方からオーディションやコンサートのためにリバプールへ来る音楽家のために、部屋を貸しています。彼女自身もなんと現役でピアノを教えていたりします(!)。彼女の旦那様やリバプール饗との昔話を聞きながら、リバプール滞在のひとときを過ごしました。